シャニマス 樋口円香を自分の中で整理する

先日の【ピトス・エルピス】実装を受け、いいタイミングだと思ったので、樋口円香について現時点(2021年9月)で覚書をのこし、ある程度整理することにした。とはいえ、そのほとんどは結局樋口円香とシャニPという括りになる(幼馴染達の中での空気感は<シャニ…

シャニマス さざなみはいつも凡庸な音がする 感想

番組ディレクターがノクチルに期待していた破天荒さ、視聴者の心身を鍛えてこいとする決定、どちらも天塵での騒動や、それ以降も緩いノクチルの姿を受けて作中ファンから求められている要素であると同時に、プレイヤー側の欲望として捉えられるようにもなっ…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 感想

面白かった。 タランティーノ映画といえば退屈な長話、そこから無慈悲な暴力への突然への転調へのイメージが今でも強烈なのだけれど、本作はそれを映画一本の尺を全て使って実行しているような印象がある(これはオチまでの過程が全て退屈だったわけではない…

最近観たアニメ(2021年7月)

■ガッチャマンクラウズを観た まあまあ面白かった。 聡明な美少女が縦横無尽に無双するアニメ。といっても別に戦闘的な意味ではない。主人公のはじめは闘争を忌避し、対話を最重要視する特異な人物で、2話時点で宇宙人との対立を平和に収束させてしまう。 キ…

Whatever備忘録

■NO BORDER. PVが良かった youtu.be 1分12秒~15秒あたりのダンスがかなり好みだったので謎にキャスト情報まで調べ、珍味さん(PV内ダンサー)の動画を何本か観た。 youtu.be 幼少期から人の目がなくてひとりきりのときだけ踊る謎の癖があるので、そろそろダン…

感想 (劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト、オッドタクシー、SSSS.DYNAZENON)

(劇場版) 少女歌劇レヴュースタァライト SSSS.DYNAZENON オッドタクシー (劇場版) 少女歌劇レヴュースタァライト かなり良かった。映像表現がシンプルに気持ちよく、絶頂感がブッ続く経験は稀有なので2回目の劇場視聴も検討している。 劇場版の感想に関係し…

人狼系作品の感想 / 月見月理解の探偵殺人、レイジングループ、グノーシア

なんとなく人狼系作品を連続で3つ摂取したので、その感想を遺していく。 ■月見月理解の探偵殺人 面白かった。 異常なまでに自省的な少年、残虐なふるまいを行う異能持ち美少女、様々な作中内ゲーム、一部ミステリ要素、ケレン味の効いた二つ名、不穏な空気感…

アークナイツを遊んでの感想

マシーナリーとも子の定期ツイートをきっかけに1月に開始。面白い。 ■タワーディフェンス(TD)ゲームとして TDの経験は『千年戦争アイギス』と『城プロ』をせいぜい1週間遊んだ程度で、地頭にも自信がなく不安だったが、いい塩梅でよかった。 序盤は配布され…

シャニマス 浅倉透GRADの感想

浅倉透コミュ集大成というか....あまりにも良すぎた。 まだ余韻が残っている。 昔読んだ湊かなえの小説『告白』で”要約”の残酷さについて語られていたけれど、今回の物語だって要点だけまとめて要約してしまえば割となんでもないような筋書きになってしまう…

ゼルダの印象とか鑑賞モンスターとか「可哀そうにね、元気くん」「ゲーミングお嬢様」の感想とか(2021年4月中旬)

■Switch買って「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を始めた 順当に面白い。 何がいいかというとロケーション探索が楽しいことに尽きる。 探索していると面白そうな場所を遠くに目撃して、面白そうな場所にたどり着くと実際に面白いものが待っている。…

シャニマス 七草にちか W.I.N.G編 感想

2021年4月5日、シャニマス界は にちかの炎に包まれた 今更無難に軟着陸する新キャラは出さないだろうと予想していたけれど、危ういプロローグにシャニPモノローグが合わさって── 心の奥底で渇望している内容を扱う作品と邂逅できたことを確信すると口角が上…

ウマ娘2期 感想(9話まで時点) シーシュポスと化したエリート

予想外に楽しめているのでブログに書いておくことにした。 自分が馬のことを全く知らない(「ディープインパクト」という名前は聞いたことあるくらい)のもあり、アニメ1期は一切何も感じることがなかったのでもうアプリ版だけ追えばいいかな?と考えていたが…

漫画の感想など (ワンダンス他

■ワンダンス www.amazon.co.jp 同作者の「のぼる小寺さん」が書籍と電子両方揃えるくらいには好きだったので(正直作品としての完成度が本当にそこまで高いか?と言われれば首を横に振ってしまうのだけれど、とにかく好みだったからとしか言えない)、つい昨日…

シャニマス The Straylight 感想

かなり良かった。Run()がgood、WEBDがnormalなら今回はexcellentくらいある。 ストレイライトというユニットの魅力は既にネット上で有力者によって語りつくされているだろうが、個人的に何を置いても素晴らしいのは物語に闘争が組み込まれる点だ。メンバー同…

2020年後半~2020年1月 印象に残った曲の記録

■(アルバム) 渦になる / きのこ帝国 2020年9月に聴いてハマッた。 全ての気力を失って真っ暗な部屋でベッドに横になりながらiphoneを操作していたとき、ふと知人がこのアーティストについて言及していたのを思い出してapple musicを通して聴いたのだ。 恐ら…

俗・認識のアップデート (百合・人狼)について

2か月前、こんな記事を書いた。 zumasawa.hatenablog.com この記事のなかで挙げた3項目のアップデートについて結果をまとめておくことにした。 ■百合 ビジュアル優先のカジュアルなものからエモさが最重視されるハードなものまで振れ幅がデカいものだがとり…

シャニマス 海へ出るつもりじゃなかったし 感想

まあまあ良かった。と書くとなんだか以前書いた天塵の感想と大分温度差がありそうなニュアンスになってしまうかも。本コミュでは中盤まで風のない緩やかで少し退屈な日常が丁寧に描写され続け、わかりやすいドラマティックさは抑制されている。俺はわりと満…

シャニマス 【pooool】浅倉透の感想

良かった。同じくsSSRの「ハウ・アー・UFO」コミュ既読が前提な気もする。 浅倉コミュでは空の上に特別なものが見いだされる傾向がある。WING編はてっぺんへとのぼっていくことを決意する物語だったし、浅倉は【10個、光】では星を探すことを決意し、【ハウ…

(感想) Ghost of Tsushima / 古見さん / ファイト・クラブ

■Ghost of Tsushimaをクリアした 結構面白かった。 ゲーム的な面ではIGN JAPANのレビューと感想が一致している(余談だが、ゲームメディアを読む上で感性が近い、すなわち主観的に信頼できるゲームライターを"発見"することはかなり大事だと常日頃より思って…

冬来たる

■楽しめる作品/楽しめない作品を判定するセンサーみたいなのがほしい 長いこと自分に合うコンテンツ・合わないコンテンツを効率よく切り分けられるようになりたいなと思っている。世間には終盤から突然残念になる作品(オカルティックナイン)、序盤はいまいち…

シャニマス ノクチル感謝祭の感想 浅倉透コミュ/【まわるものについて】、樋口円香コミュ/【UNTITLED】

ノクチル感謝祭、期待通りのバランス感覚で良かった。明確に天塵後の物語になっていて、しっかりユニットとしてのアンサーを出してくれて、バラバラなのがノクチルらしいという大事なメッセージもあった。小糸と雛菜は実質的に感謝祭シナリオの主役だろう。…

テイルズオブベルセリア 感想

TOA以来のテイルズ。 ベルベットの外見に惹かれて購入。 まあまあ面白かった。以下クリア前提の内容になります。

認識のアップデートについて

俺の年代(90年代前半生まれ)で漫画やアニメやラノベに触れてくる中で一時期幅を利かせていた用語があった。”セカイ系”と称されるそれは定義が曖昧なまま色んなオタクが使いまくるもんだから感想記事だのなんだのにその用語が出てくるたび「この人はどういう…

最近読んだ本とか観た映画とか

(映画) ■面白かったの ・マッドマックス 怒りのデスロード 物騒な存在が好きだ。高尚さが欠片もなくてもいいし、温和な人物が外聞を捨てて修羅の顔で返り血に塗れるような話も好きだ。 そんな性格なので命のやりとりを死ぬほど本気でやる映画というだけで好…

最近の雑記 / シャニマス観光とかニューロマンサーの感想とか色々

■シャニマス観光 2020年9月6日に、シャニマスの背景としてよく使われている聖蹟桜ヶ丘へ出かけた。シャニマスプレイヤーの先輩であり信頼オタク友人のひふみさんがまさかのガチ地元民だった上にガイドまで買って出てくれて、行きたいスポットを投げるだけで…

シャニマス 【ハウ・アー・UFO】浅倉透 感想

めちゃくちゃ良かった。 これまでサポート系カードのコミュはユニットのわちゃわちゃを見物するためのもので個人にフォーカスされることはないと考えていた、てか、思い込んでた。思い込みで良かった。 浅倉透はオーラがあるけど人並みに抜けているところが…

Gのレコンギスタ 感想

かなり面白かった。 群像劇としての趣が強く、一話ごとの情報量がかなり濃密なので気を抜くと置いて行かれる(特に宇宙戦が始まって以降はさらに複雑化していく)。そのカロリーを求められる感覚がたまらなかった。 個々人が信念を持ち、それぞれの思いを抱い…

シャニマス あさひGRADの感想

芹沢あさひは天才である。 あさひの独特の感性で物事を楽しむ性質は、これまで"全て"が射程内に入っているかのようにポジティブに描写されてきた。楽しみたいものを楽しむ一方で楽しみの行先は自分が主体となっていて、他者に喜びを届けるという点については…

シャニマス 天塵の感想

非常に素晴らしかった。 俺は近年のモバマス・デレステやらなんやらで引っ掛かっていたことがあった。 それは大雑把に2つ挙げられる。 1つはフレンドひふみさんが言う「無限の関係性」。 シンデレラガールズもSideMもニワカなりにかなり面白かったんですけど…

読書の感想(2020年6月前半)

年をとると肉の脂身があまり食べられなくなるという。 肉体的な話ではないが、最近目にするだけでつかれる言葉が増えてきた。 「パワーワード」「関係性」「実質〇〇」あたりが代表例だ(『ミッドサマー』上映中の『TRICK』に絡めた実質ネタとかマジできつか…