作品偏食野郎

ゲーマーの知人から半端ねえオタクと紹介されたひふみさんと知り合って2年くらい。彼のブログを読み返し中、この先100年経っても自分がチェックにいかなそうな作品の感想はネタバレ有でも読んじゃっていいかなと思いついた。

 

そうこうするうちに、パシフィックリム・アップライジングを取り扱う感想記事にたどりつき、その中で目に飛び込んできた記述がこちら(抜粋部分に作品のネタバレはありません)。

 

期待が外れた皆さんの話を見ると、パシリムに期待するもんが間違ってないか?おうちで逆シャアかショーシャンクでも見てろ。って感じです。(筆者は逆シャアもショーシャンクも好きです)

いきなり物申しましたが、焼肉寿司唐揚げラーメン定食を出す店に行って、ステーキピザカレーケーキ定食が出できた時にどのくらい不満なのか?という差が評価の差なんではないかなと勝手に思っています。

 

この後に「確かに焼肉寿司唐揚げラーメン定食を想像してステーキピザカレーケーキ定食が出て来てモヤらない人もモヤらない人か。」という補足もあるのだけれど、ここ5年で作品に対する偏食がどんどん深刻化している俺には非常に突き刺さるフレーズだった。

 

去年からハマッているメギド72では、好きなキャラメインのイベントシナリオが薄いコメディで片付けられたのに対してダメなオタクと化してTwitterで吠えていたし、デレステは作品の空気感が歪んでしまったような印象を受けてしまい2017年冬以降殆ど触っていない(今でも、単に見た目がかわいいから好き!というだけの扱いをされている二宮飛鳥がTLに流れてくるとダメージを受ける程度にはキャラクターに愛着がある)。

 

以前Twitterでも漏らしたのだが、俺は自分が触れる作品に対して、無意識的に自分の欲しい要素を求めすぎている感がある。もっと言うと、「こうなって欲しい / 欲しかった」だけで作品の好みが分かれるケースが多くなってきた。豚肉が食いたい時に牛肉を出されると、たとえそれが美味でも失望してしまう。これは一律ではなく場合によるが、あまり良い傾向ではない。

 

半年ほど前、周囲で人気な作品ですら楽しめない時があるのは、単純に俺の器が小さすぎて面白さに気づけていないだけなのでは?と悩み、無意識に狭まってしまったストライクゾーンを意識的に広げていこうと考え、過去に諦めた作品への再チャレンジも含め、普段触れない作品を体験する方向でしばらくやってみたものの、この性質は変わりそうにないということもわかってきた。世界にはまだまだ面白いモノはあるが、その中で自分と適合するものに巡り合うための労力は徐々に増えてきている。

 

だったらアンテナの届く範囲を広くするほかないと思い立ち、学力の衰えに震えつつ英語を中学生レベルからやり直しつつ模索しているものの、英語圏まで明確に面白い・面白くないを判別しながらサーチしていくのは結構困難な気がしてきた(英語関連ソースに精通した信頼できる有識者日本人オタクを探すほうが効率良いかも)。また、現在の「ビリビリ動画」でどんな世界が見れるのか非常に興味をそそられていることもあり、中国語学習も検討している。あと文系という肩書に甘えて数学どころか算数の図形レベルですら目をそらしてきた人間なので、そろそろ数式の面白さというものを味わってみたいという気持ちもある。教科書を買うべきか?

 

方針が一度固まってしまうと、知識を拾い上げる作業が楽しくなってきて、レビューが賛否両論だからジャッジするのが面倒で手をつけていなかった書籍にも手をつけ始めた。我ながら呆れる俗人っぷりである(何デビューだよ)。

 

配られたカードで勝負するしかないなら、せめてデッキくらいは自分が可能な範囲で広げていきたいんですが、俺のキャパでどこまで広がるのかわからないし今抱えているものだけでも割と限界みがあるので、気軽に手を出しているだけというスタンスは崩さない方向でいきたい(ハードルを下げる守りの姿勢のカッコ悪さはしかたない)。

 

薄っぺらいライフハックみたいな内容になってきたのでもう〆ます。

 

結論:教養をつけなさーい!