アークナイツを遊んでの感想

マシーナリーとも子の定期ツイートをきっかけに1月に開始。面白い。

 

タワーディフェンス(TD)ゲームとして

TDの経験は『千年戦争アイギス』と『城プロ』をせいぜい1週間遊んだ程度で、地頭にも自信がなく不安だったが、いい塩梅でよかった。

 

序盤は配布された低レアを主軸に攻略を学んでいくように設計されており、強敵が登場する中盤以降は引き続き低レア軍団で頭を悩ませながら突破していくか、高レアを育成してキャラパワーの暴力で突破するかを選ぶことになる。

 

高レアの育成リソースが始めたてのプレイヤーにはかなり高いハードルとなっているため、キャラパワーだけに甘えて攻略を学ばないまま高難易度面にぶち当たって投げ出すような事態は起こりづらいように思う。少なくともゲーム設計的には。

 

俺はこのゲームをすすめるにあたり、特にキャラ萌えが発生しなかったためとりあえず汎用性の高いチームを組む方向で育成をすすめた。

 

 

特定のキャラに入れ込んだ場合はそいつを軸にしてゲームを進めていくようにしているのだが開始直後は特にそういうのがなかった(今はシナリオ読んだりした関係で変化している)。

 

ランダム要素によってキャラクターを獲得するゲームの常ではあるが、一部の高レアがあまりにも強力すぎるため、TDとして各ステージを攻略していくにあたり強キャラの効率的な運用を突き詰める方向に進んでしまいがちになる。絶対的な能力を持つシルバーアッシュやエイヤフィヤトラをいつどこに配置し、どのタイミングで真銀斬やイラプションを放たせるかだけ考えていれば一定難易度までのステージは簡単にクリアできる。正攻法でのステージクリアを無視してしまうことも珍しくない。

 

壊れキャラが初期から存在することに開発の意図があるのは明白で、TDは苦手だけどアークナイツを楽しみたい・物語を読み進めたいという層に向けた救済措置だろう(俺もその恩恵にあずかっている)。実際、初期からの壊れキャラに匹敵する性能を持つキャラクターは現在もなお追加されている。

 

もちろんいつまでも高レアさえ出しておけばいい楽勝ゲーではない。特にメインストーリーは途中から難所が増加、ステージギミックを把握しなければあっという間に自陣が壊滅していく。絶対的なキャラパワーだけで突破し続けているとゲーム体験として萎えてくるので、むしろありがたかった。俺は対人ゲームでは勝利さえ得られるなら、最悪、低俗とされる手段を厭わないが、個人の体験で完結するゲームを遊ぶ場合はそうでもない。ストーリーさえ読めればいいとハメ技を解禁するときもあれば、ゲーム性の良さを認めているだけに自分なりのこだわりやら方針やらをもって向かい合いたいときもある。アークナイツでは後者のスタンスだが、強キャラを獲得しているのに縛りプレイを意識しすぎるのも自然な流れではないという考えがあるため、都度、適当に謎の肌感覚調整をやっている。

 

■シナリオについて

メインストーリー1章~4章までの味付けは薄い(スカルシュレッダーのビジュアルは文句なしに格好いい)。しかし5章~8章はライターの本領が発揮されていっているように感じる。

 

難点があるとすれば、ややハードルが高いこと。「闇夜に生きる」「戦地の逸話」等の期間限定イベントシナリオにも目を通しておかないと展開の意味を追いきれなくなるし、オールドスクールな文学小説じみた言い回しの押収による長い会話も増えていく。迂遠な言い回しで世界の裏側や真実についてそれとなく言及されるので、少し目が泳いでいるとすぐについていけなくなってしまう。ドクターの謎の核を握っているケルシーも発言の迂遠さにおいて及ぶものがない。

 

 

■ケオベから醸し出される秋山瑞人


f:id:Zumasawa:20210517220412p:plain


ケーちゃんことケオベの設定──天真爛漫でありながら暴力において天性の才能があり、学識や知性は劣るが明確な目的意識をもって過酷な生活を送っていた出自──がなぜか気になっていたのだが、最近理由がわかった。

 

秋山瑞人作品に出てきそうなキャラだからだ。

 

天然さ故に意図せず周囲の人間関係を引っ掻き回しそうなところとか、

やるときめたら暴力の行使を躊躇しない点がどうしようもない悲劇につながりそうなところとか、「ダダダダダダッ!」「獲物め、動くなー!」みたいなアホっぽい言動とか、謎に秋山瑞人っぽいアトモスフィアが醸し出されている。

 

今でも『DRAGON BUSTER』の3巻を待っている俺は、思いがけぬ体験に瞠目しつつケオベを育てていくのであった。...秋山先生、最悪このままオリジナル作品を出さなくなるとしても、アークナイツのノベライズ版とかそういう仕事回ってきたりしないかな。一巻完結系のやつで。高望みしすぎか。