THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!! LIVE Blu-rayを視聴した(1週目の世界)

ミリオンライブ、ゲーム(ミリシタ)をプレイしたり、曲を購入したり、コミカライズ版を読んだりはしていたのだが、ライブを観たことが無く、今更ながら興味を抱き視聴に至った。

 

かなり楽しめた。

 

■キャラクターと演者のシナジー

パフォーマンスの高さは予想通りに期待以上。キャラクターが声優さんに憑依しているのでは?と感じさせられる場面が多々あり驚かされた。

 

『憑依』という表現を使ったのは、ただ声優さんがキャラクターを"再演"しているというよりは、キャラクターと演者の感情表出が混ざり合って何かが生まれているように感じたため。

 

たとえば、day1の雨宮天さんを例に挙げると(志保推しなので)、『Eternal Hormony』登場時はさておき、MC直後なのもあってか『FairyTaleじゃいられない』においては演者の感情がそのまま表に出て笑顔を形成しているように映る。

 

ところが、その後『CAT CROSSING』で登場した際の笑顔はすこし見え方が違う。入場シーンであるイントロの表情や立ち振る舞いが非常に力強い為か、歌い出して笑顔になっても「これは不敵に笑っている野良猫沢志保では?」という気持ちにさせられる。特に白いライトの雨を浴びる間奏パートやアウトロの存在感は、まるで本当に北沢志保が憑依しているかのようだ。

 

ここらへん、ライブを視聴する側がキャラクターを求めているのか、あるいは演者を求めているのかによって受け取り方が異なってくる気がする(認識の差異)。もし俺がライブに対し今以上にキャラクターを求めて視聴している場合、雨宮天さんが『FairyTale』で見せた柔らかい笑顔も、「これは1st~4thを経て成長し、Live中にも優しい顔ができるようになった北沢志保」と解釈していた可能性はある。

 

ひとまず、2次のキャラクターと3次の演者が融合して言語化困難な世界を作り出している様子は、リアルとフィクションの境界線を行き来するエンターテイメントそのもの、そしてファジィなものはファジィなままで良いという結論を出しておきたい(ヒヨッた)。この手のコンテンツはむしろ、バランスを崩さない程度に演者要素が漏れた方が楽しい。現実側の演者が、憑依されたかのように完璧にキャラクターを再演してみせるのも、あるいは自己の思考と混じって何かが生まれるのも、現実側の演者・スタッフ次第であり、そこに意義があるよなあ、などと今回の『Only One Second』のコメンタリーを聴いて思った(高山紗代子役の駒形友梨さんのこだわりが反映されている)。

 

■雑魚にも優しい

ミリマス入門生の俺は、例えセットリストがミリシタ曲+ミリシタリリース以降の曲だらけという親切仕様でも、ノれる曲とノれない曲の差異が激しかったということは書いておかなければならない。

 

しかしながら、それほど浅い雑魚の俺でも憑りつかれたかのようにリピートを繰り返させられるような曲が多々存在し、またオーディオコメンタリーで聞ける裏エピソードが楽しくて次回以降の該当曲視聴にバフがかかったりなどもしており、楽しめる領域が広がっていくことには疑いが無いともいえる。

 

今回の記事タイトルに『(1週目の世界)』と付けているのは、いつか学習を進めてから挑むであろう2週目を予感しているから。今回は演者個々が持つストーリーを把握できていなかったが、実はこのユニットがこのタイミングでこの曲を歌うのってすごいアツい場面だったのか!というような再発見が沢山あるはず。今から楽しみ。

 

■個々の印象に残った場面

マジでキリがなくなるので一部だけ(志保については上記でフライングしていたのであえて割愛)

 

・day1のMC1発目

村川梨衣さん無双。雑に煽ったり、雑に他の人に話を振って着地ができないと困ってしまうというところになぜだかシンパシーを感じる。アップテンション。

 

・『Marionetteは眠らない』

曲はもとより、BD視聴での映像の強みが遺憾なく発揮されている。

ライトの効果なのかはわからないが、激しさの中にどこかダウナーさを感じてしまう。あまりにも強すぎて今このブログを書きながら27週目。

 

・『Only One Second』 

パワーx歌唱力=破壊力。全編にわたって凄まじいのだが、

笑顔で歌う→一瞬ライトが消えて俯く→顎を押して無理やり前を向いて歌う

の流れがあまりにも強すぎて地球上から消し飛び、月のクレーターを増やすかと思った。

 

 ・『Home is a coming now!』

原曲からして故郷を離れた人間に突き刺さる人情ものというイメージが強烈で、涙を流し過ぎて死ぬんじゃないかと覚悟していたが、渡部優衣さんやダンサーさんの明るく盛り上げるパフォーマンス、さらには大阪のおばちゃん登場(!?)で平和に爽やか笑顔ENDへと導かれた。ありがとうございました。

 

コメンタリーによれば、大阪のおばちゃん役の方々はダンスの振付の先生だが、ミリオンライブ初期ではダンサーを担当していたとのこと。つまり、ライブの場においては初期から、ある意味では最も近くで演者とその成長を見つめてきている方々なわけで、揶揄ではなく"大阪のおばちゃん"役にふさわしいと思う(昔から故郷的なところで身近にいるけどそれほど激しく絡んでいるわけではない関係性の人物として)。ドラマ性が噛み合っていてとても素敵なキャスティングだ。

 

 

・『スポーツ!スポーツ!スポーツ!』

開幕から完全に海美が憑依していた。あのマッスルポーズが脳裏に焼き付いて....離れないんだ...。 曲は筋トレのBGMにしました(ブッ殺したなら使ってもいい用法)。

 

■今後

今後はメガネさんからお借りしたUnion!→HotchPotchを鑑賞後、

1st~4thを時系列で追っていきたいと検討している。

 

円盤出費が重なるとヤバいので、ロングスパンでゆっくりと...と言いたいところだが、どうなることやら。