■人生初TRPGを遊んだ (『モンセギュール1244』)
実家に行く前にお知り合いの方のカフェに寄ろうと思いスケジュールをたずねたところ、ちょうど身内でTRPGをやる予定があるのでよかったら参加しないかとのお誘いをいただいた。これ幸いと参加希望を出し、土曜日に昼から集まって、人生初TRPGに熱中することとなった(RPGという呼称の歴史についてのあれこれは脇に置いて、わかりやすくいく)。
遊んだのは『モンセギュール1244』。
ダイスもペーパーもペンも、はてはゲームマスターさえ不要ということで、説明書を読んでいて面くらった。ゲームの公式説明文を引用する。
「そなたは異端の信仰を棄て、慈しみ深い父なる神の許しを受けるか?」
1244年3月、数百人ものカタリ派信者に向けて、この質問が投げかけられた。彼らは9ヶ月以上にわたりモンセギュール城塞を包囲していた軍勢に降伏したのである。200人以上が否と答え、それによって火刑に処されることを選んだ。信仰に殉じて死を選んだカタリ派信者たちとは、いったい何者だったのだろう?
『モンセギュール1244』では、プレイヤーたちは協力して、彼らが何者であったのかという物語を作り上げていく。個々のプレイヤーは、包囲戦における複数のカタリ派信者たちを演じ、棄教か殉教かの選択に直面する。
世界設定理解用に用意された説明書の補足が普通に読み物としておもろい。
本作はTRPG、正式にはモダン・ナラティブRPGであるから、まずはRPするキャラクターの結末を目標として設定し、そこに至る動機もゲームの中で用意しなければならない。もちろんこの動機作りには他プレイヤーが担当するキャラクターとの交流が必須となる。さらにモンセギュール1244においては、各キャラに用意された3つの質問の答えも用意しておく必要がある。後付けで脳内妄想を吐き出して処理するのは興ざめなので、このへんもうまく立ち回る必要が...あったのだが、普通に布石回収チャンスを取りこぼしてしまったし、一部については最終パートで脳内設定を語るハメになってしまった(ダセえ)。一番やらかしたのはキャラクターの行動を述べる際の説明の仕方で、「自分はこういう解釈です~」みたいな表現を使ってしまった。二次創作やってるんじゃねえんだぞ。RPとしては落第クラスの愚行。
1人用ビデオゲームでしかRPの経験が無かったので、ゲーム進行中、自分の脳内で用意していたエンディングまでの道筋、おおまかな物語像が、他プレイヤーと干渉しあうことによってすぐさま変容していく点が特に興味深かった。実際、支援キャラクター<ガルニエ>を<ファイユ>のサポート役として固めるため、適当に野犬のシーンカードとか使っての関係強化を考案していたのに、自分のターンになる前に色々と起こり過ぎて、気付くとこの2キャラの道は完全に別れていたし交わることもなかった("支援"とはいったい)。
■Library Of Ruinaがかなりおもろい
今の所抜群に面白く、俺的2023に遊んだゲームベストになる可能性は非常に高い。
以前Inscryptionの感想でも書いたが、一人用の対戦系カードゲームは良い。相手はNPCだから、最終的に試行錯誤が必ず報われるし、必ず勝利を得られる。ゆったりしたいときでも自分のペースで遊べる。
しかもアーリーアクセスを経ていたこともあり、進行に応じての難易度調整がかなりうまい。序盤ヌルゲーだったのがどんどん難しいゲームになっていくし、後半に入ってもなお新システムが湧き出てきて、その度にデッキ構築を再度吟味することになる。初期バージョンのバランスはかなりひどかったらしいが
ゲームの進め方についてもプレイヤーの個性が出やすくなっているのがうれしい。
良質なカードをドロップする雑魚狙いでクリア不可能なステージに出向いたり、特定のステージを周回して尖ったデッキを作り出してゴリ押ししたり、そうこうしているうちにまだ自分がやっていなかったプレイングや、知らなかったカードのポテンシャルに気付いていけるようになっている。
デッキはだいたい10~20くらい使用する。進行に応じて適時デッキを調整していくのは少々骨が折れるが、戦闘もストーリーもかなり楽しいからこそそこすら面白さだと捉えることに成功している...。前作Lobotomy Corporationのクリアが前提になっているが、それに見合ったおもしろさ。
■2万のワイヤレスイヤホン
を父から頂戴した。ありがたい限り。
これまでイヤホンは3k、ヘッドホンは8k程度が上限だったので、劇的なクオリティに初めてぶちのめされる。よく聴いている曲でも、これを使って聴いていると「えっ、こういう音も鳴ってたの!?」となる場面が多々ある。
オーディオ沼に足を踏み入れる気持ちは今のところ無いが、今回の経験をもとに、曖昧だった既知のジャンルにもっと金を入れたら体験がより一層充実するのではないかという予感が、限りなく具体的な触感へと変わった。美味い飯しかり、肉体に訴えかけるたぐいのものはすごい。
これまでは俺の中で、趣味に使う額はこれくらいまででしょうというラインがあり、これ以上カネをかけてもそれなりのクオリティアップしか無いだろうと決めつけていたが....心の奥底ではわかっていた。実は特定の額/基準を突破しなければ本当の味を知れない世界があることは。対戦ゲームのランクから飛行機のクラスに至るまで通底している真理だ。しかも今生活しているのは資本主義社会なのだから、原理的になおさらそうだろう。
もっと真剣になるべき趣味に対して妥協していたのではないか、という感覚が今になって具体的な欲求として競り上がってきたのは奇妙な思いだが、一方でこの欲望に付き合いすぎると生活水準をコントロールできなくなり俺は破滅するだろうなあという確信もある。
とはいえここ数年は人生を丸くしすぎて日々が味気なくなっていた。何かしら趣味に投資してみよう。
■音楽
・The Snutsがかなり良い。たしか、ラジオかなにかで"Hallelujah Moment"をたまたま聴いたのがきっかけだ。
サウンドやヴォーカルがどことなく暖かく、夏が似合う曲がおおい。
"Zuckerpunch”のよう歌詞が直球な曲は敬遠しがちなのだが、こじゃれている雰囲気がして抵抗なく聴けてしまう。
いいバンドにめぐりあえた!
・倉橋ヨエコ復活
「倉橋ヨエコ」改め「ヨエコ」と申します。 pic.twitter.com/BtAMrNHHde
— ヨエコ (@new_yoeko) 2023年6月30日
やった~~~~~~~~!!!!
・あめのむらくもP 楽曲のサブスク配信開始
【お知らせ】
— あめのむらくもP (@amenomurakumo_p) 2023年8月4日
あめのむらくもPの楽曲、全曲のサブスク配信&販売を開始しました!楽器を弾き直したり、ミキシングをエンジニアさんにお任せしたりで、迫力アップした曲も多数あるので是非よろしくお願いします😌
各種配信ストアhttps://t.co/FjoN5u1DYL
クロスフェードhttps://t.co/yjrtdijJwT pic.twitter.com/IFvu8wIl9l
ウワ~~~唯一名前を知ってる(聞き続けている)ボカロPの曲がとうとう配信されるの嬉しすぎる!感謝を込めて販売版をおさえたい。これで移動中も聴きながらくねくねできる。
ここは俺のチラシの裏なので好きな曲の一部をちょこっとベタ貼り