テイルズオブベルセリア 感想

TOA以来のテイルズ。

 

ベルベットの外見に惹かれて購入。

 

まあまあ面白かった。以下クリア前提の内容になります。

 

 

■ストーリー

色々世界設定は付随していたが最終的にはエゴとエゴのぶつかり合いが行きつくところまで行った形になったなと。仲間キャラもみんなエゴエゴしくて良かった。

 

モアナを連れ出してタリエシンが喰魔発生で全滅・テレサ・オスカーが互いを想い合った結果両方とも死亡したあたりはベルベットの業がストレートに描かれていてかなり盛り上がった。

 

その後に来る仇討ちをモチベにしていたベルベットが弟は主体的に加担した側でしたという真実を告げられ、お前ら家族であるあたしを差し置きやがってよお~とブチギレるくだりにも好感をもったのだけれど、その流れを作り出したライフィセットのタンカには上手くノることができなかった。「流儀」「自分で舵を取る」が作中繰り返されるようにアイゼンの影響が強かったのだとは思うが、どうしても未成熟なキャラクターがわずかな期間で過程をショートカットして成熟に行きついてしまったかのような印象がある(誇張抜きで最終的に最高神の立場にまで躍り出てしまったし)。

 

※ライフィセットはむしろ成熟に至っておらず無垢なままだからこそあの行動に至れたという見方もある気がするが、作品を通して彼の成長、神の誕生が色濃く演出されているのでこう捉えることにした。

 

なんといっても肝はアルトリウスの背負ってきた物語なのだが、ただとにかくわかりやすい理由を明示されながら最後までブチギレ状態で突っ走ったベルベットに対して、アルトリウス側は絶望が始まった過去の描写が不十分なまま最終決戦に至ってしまっていたのがやや残念。なんでその掘り下げをクリア後のサブイベントにしたんだ。。開発的にはラスボス倒して爽快オッケー!で終わらせるよりも、あ~アルトリウスにはこういう過去があったんだな~的な後味をユーザーに残す方を選択したかったのかもしれない。

 

アルトリウスが一度絶望し見放した人々(全)によってセリカ(個)を失うくだりはかなり趣深い。結局セリカへの想いを捨てきれていないところからも、人間の意思を剥奪して世界を存続させようとする彼の行いはセリカを奪った人間達、全そのものへの復讐と捉えられなくもない。セリカが死んだ時点で文明リセットを選択しなかったのは、セリカの死に自分の存在による村人からの不信が関わっていた責任、師から受け継いだ使命再開の重大なヒントが示されたことが大きかったのだろう。その一方でおそらくクローディンも望まないようなやり方に舵をきってしまった。結局彼もアーサーだった頃に引き返すことはできなかったと。

 

・余談(気になったとこ)

①アルトリウスがセリカを失った回想にヌゥと出現して「村人がお前らを売ったんだよ」と解説してくるメルキオルが胡散臭すぎる

 

→もしこいつが黒幕でした~wみたいなオチだったら本当に最悪だが、やや黒に近いグレーにとどめてくれて良かった

 

②火山のメルキオル

→シグレ撃破後、「儂ら特等対魔士の魂でないと意味をなすまい!!」とか言い出してウケた。もうベルベットの絶望喰うのを妥協してアルトリウスとカノヌシは儀式を始めているわけだから、本当にこの言葉通りなら戦う必要は無い筈(実際、絶望の欠乏はアルトリウスが最終決戦で埋めていた)。つまりこの言葉自体はブラフだったのか、大地をめちゃくちゃにされるリスクを嫌ったのか、勝ちを確信していただけのアホなのか、・・・ようわからん。 モブ対魔士がズラーーーーッと並んでるんだろうなあと予想してたら単騎だった。

 

■戦闘

ほとんどベルベット・エレノア・マギルゥしか操作していない。現状自分が特に高難易度のソロゲームを求めていないこともあり、敵の弱点に合わせた連携をセットして雑魚はボタン連打で溶かして強敵はガードチャージと避けを使ってSG管理というシンプルさは頭を使わなくて済むので普通にクリアするぶんにはラクだった。

 

不満があるとすればSG割られてやることないから交代しようとするとBGが関わってくるのと、NPCベルベットがアホすぎることくらいかも。