2017年に遊んだ家庭用ゲーム感想まとめ ※微ネタバレ

■ニーア・オートマタ

ゲシュタルト」が残念ながら個人的にいまいちだったのだが、規制無しバージョンのCMを観て「これならいける!」と思い購入(あのシーンをCMに使おうと思った奴、やりおるわ...)

 

結局よくできたゲームだなあ、で終わった。

 

ゲシュタルト」と同じく、良い人が頑張って綺麗な内面に悪そうな外殻をまとりながら作っているような....物凄く偽悪的な印象を受けた。敵含め各キャラに回想を用意してあげるのもそうだし、前作でやらかしたキャラを救済したりする(本人じゃないけど)。「ゲシュタルト」をやった時もそうだったが、結局俺はいつまでも初代DODの方向性を求めてしまっていて、それがイマイチ感の原因な気がする。そういうのを要求すること自体が間違いという結論。終盤の9Sの変化はかなり好きだった。

 

デポル・ポポルの登場は単なるファンサービスだろうという認識だったので、例の援護シーンが始まった時は「これ必要ある?」と思ってしまった。彼女たちが好きな人にはうれしいイベントだったんだろうか。それでもDOD3のアコール介入は酷すぎて鳥肌が立っていたので、まだマシ。

 

最後のスタッフロールの演出はかなり無粋だと思う。そこに至るまで、ローディングからプレイ中の画面UI、オプション設定まで全てアンドロイドから見た世界としてうまくゲーム的なあれこれを取り込んでいたのに、ぶち壊しになってしまった。ラスボス戦中にプレイヤーを応援する存在は作中のNPCだけでよい。同じプレイヤーに応援されながら戦うのはかなりチープな展開だと思う(撃墜されてコンティニュー画面にテキストが出るたびに萎えて投げ出しそうになった)。

 

プラチナ製だけあってアクションは抜群の出来。2Bパートはもっとほしかった。

紛れもなくいいゲームなんだけど、俺の好みではない。

あと、全体的にシューティングを求められる箇所が無駄に多かった。しかも特にやっていて面白みもなく、スタイリッシュな近接戦闘とは打って変わって非常に退屈で、2週目以降は戦闘が苦痛な"作業"に変貌するぎりぎりのライン。プラチナゲームスがシューティングという形式に何かヘンなこだわりを持っているとしか思えないが、どうせ搭載するならやってて面白いようにしてほしかったな。

 

うたわれるもの 偽りの仮面 / 二人の白皇

正直最初は全く期待してなかった。主人公はやっぱりハクオロさんの方が圧倒的に好きだし...でも、偽りの仮面終盤から見事なまでに俺好みの作品に化けた。

 

序盤はハクがあんまり好きじゃなかった(正直鼻についた)んだけど、親友の為に選択した重要な行動によって素の人格や能力が徐々に為政者向きに変化していくのがすごく良かったな。過去パートでも割と普通の範疇に収まる人物で、ハクオロさんのような超大物ではない。作中で成長したんだなーと。

 

不満があるとすれば、ラスボスが召喚してくる敵の台詞がどうしてあんな感じなの?というところくらいだった。良ゲーなので偽りの仮面で投げ出さずにやってほしい。アニメはクソなので観なくていい(ゲームをやった後だとマジで酷い)

 

ダンガンロンパV3

発表があった時は、「2」であれだけぶち上げたのにまだやれること残ってんの?と疑わざるを得なかった。アニメの「3」も絶望編の序盤だけ良くて後はダメダメだったし....

 

ところが蓋を開けてみるとシリーズで一番面白かったので驚いた。

ダンガンロンパV3の「真相」は中々パンチが効いている。シリーズのファンをふるいにかけているというか....もう滅茶苦茶。自分がやってるバンドの演奏を目当てにやってきたファンにギターをフルスイングするような暴挙。

 

ただ、その振舞いの危険度があまりにも群を抜いているのでもう俺としては飲み込むしかなかった。シリーズ随一の絶望的な状況で足掻き続ける主人公の姿が力強すぎた。

 

終盤の展開はプレイヤーによって100点と0点の二択になると思う(俺は100点派)。

0点派の怒りを否定するつもりは毛頭ないのだが、怒りの矛先が100点派の俺にまで及ぶことがあり、本作への言及を控えるようになった。まあそれくらい賛否両論作品なんですよこれが。

 

ダンガンロンパって「1」も「2」も荒唐無稽な設定と嫌な生々しさ、後味の悪さを融合させつつも最後は希望とか未来のようなキラキラワードによって前向きに幕が下りるタイトルだったんだけど、「V3」は最後まで嫌な感じが抜けきらないように細心の注意を払われていた気がする。

 

多分次回作は出ないと思うが、出たら"怖いもの見たさ"でやってみたい。