昨年末に遊んだゲーム感想まとめ(バレ要素有):Red Dead Redemption2 / The MISSING

■RDR2

死ぬほど面白かった。2018ベスト。

 

世界の変革に取り残されたアウトロー達が追い詰められていく姿は、現代の目まぐるしい社会の中で転げまわる人々と変わりないように思い、深いシンパシーを頂きながら物語を進めていた。

 

・アーサー・モーガン

後付けで生まれたキャラクターが、シリーズ初代主人公という絶対的なアドを持つジョン・マーストンを超えるキャラクターになり得るのか?という懸念を見事にクリアしていると思う(若い頃のジョンをヘボいアホとして描写したのはうまいやり方だ)。

紛れもない悪党だが良識を隠し持っているというバランス感覚が好き。ベタだけど。

 

・ダッチ

ダッチらギャング団は真っ当に生きることを放棄してギャングをやっているのではなく、むしろ真っ当に生きるために犯罪でカネを稼いでいる。少なくとも序盤のダッチは義賊としてふるまっているが、衝動的に犯した過ちが別の過ちを呼び状況は悪化するばかり。どんどん新しくなっていく時代に適応することもできない。社会不適合者の俺としては共感してしまう。

 

何をやっても理想通りに行かないダッチが次第に過激な夢想家へとスライドして暴走していくのを目の当たりにしたアーサーがダッチの鎖から解放され、過去の罪と向き合い始めるという展開も好み。

 

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■The MISSING、

正直ピンと来なかったが、周囲に好きな人をちらほら見るので、

俺の味わい方が雑すぎて魅力を吸収しきれなかった可能性が高い。

 

精神世界を通じてアイデンティティーと向き合うストーリーに感動するには、サイレントヒル2という先駆者の存在が俺の中で大きすぎたのかもしれない。髪鳴り女は初見で「ああ、三角頭ね」と予想してしまったし、ラストの覚醒シーンも初見殺し的なミスでやり直しになり、カタルシスを得られるはずのシーンを何度も繰り返すことになってしまった(これは俺がゲーム下手なのも大きいが)。

 

扱う題材(マイノリティに属する人間の葛藤)がリアルなのに対し、ファンタジー的世界でキラキラしたりよくわかんない存在に励まされたりしてからの帰還という結びがしっくり来なかった感。